脳卒中の治療・リハビリについて解説！！

　脳卒中は、脳に血液供給が一時的または永続的に中断されることによって引き起こされた疾患です。一般的に、「脳梗塞」、「脳出血」、「くも膜下出血」に分けられています。 脳梗塞は、脳の血管が閉塞されることによって起こります。脳出血は、脳内の血管が破裂し、血液が脳内に漏れ出すことによって引き起こされます。くも膜下出血は、脳の表面にあるくも膜（脳と脊髄を覆う膜）の下に血液がたまる状態を指します。 どちらも、脳組織への損傷をもたらし、異常な神経機能を引き起こす可能性があります。
　脳卒中は、日本における深刻な健康問題となっています。2016年のデータによると、脳卒中の患者数は111万5,000人に達し、さらに年間約30万人が新たに脳卒中患者となります（出所：厚生労働省 平成26年患者調査の概況）。また、年間約11万人が脳血管疾患によって命を失い、日本の死因の第4位になっています。
　脳卒中は非常に深刻な疾患ですが、予防が可能のため、生活習慣の改善や定期的な健康チェックが重要です。脳卒中のリスク因子には高血圧、高コレステロール、糖尿病、喫煙、肥満、家族歴などがあります。生活習慣の改善や医師の指導に従うことで、脳卒中のリスクを減少させることができます。 

　脳卒中の治療方法は、脳卒中のタイプや重症度によって異なりますが、一般的に以下の方法が用いられます。
【溶血療法】
　血栓症の場合、血栓溶解薬（組織プラスミノーゲン活性化物質、tPAなど）が使用され、血栓を溶解して血流を回復させるために投与されます。これは特に脳梗塞の治療に効果的ですが、適切なタイミングと診断が必要です。 
【手術】
　くも膜下出血など、一部の脳卒中の症例では手術が必要となります。例えば、くも膜下出血において、くも膜下動脈瘤の修復手術が行われ、再出血を防ぎます。
【リハビリテーション】
　脳卒中の後遺症を軽減し、患者の機能を回復させるために、理学療法、作業療法、言語療法などのリハビリテーションが行われます。これにより、患者が日常生活に戻るためのスキルと体力を回復できます。 
　脳卒中は治療可能な疾患ですが、完治できる人は2割しかなく、7割の患者が何らかの後遺症を抱えています。後遺症を治すために、薬の服用なども重要ですが、患者の生活の質を改善するために、リハビリテーションは不可欠です。

　脳卒中リハビリテーションは、脳卒中が引き起こすさまざまな身体的、認知的、感情的な障害の軽減、機能の回復ができます。期待できる効果は以下の4つあります。
①身体機能の回復
　理学療法や作業療法は、筋力や運動能力を改善し、患者が自分自身で動く能力を取り戻すのに役立ちます。これは、寝たきりからの回復や、歩行や日常生活動作の独立を促進します。
②言語と認知の回復
　言語療法や認知療法は、言語スキルの向上や認知機能の回復を支援し、患者が社会生活に復帰するのに役立ちます。 
③精神的な回復
　脳卒中はうつ病や不安症状を引き起こすことがあります。リハビリテーションは、精神的な健康を改善するのに役立ちます。また、患者に自信を取り戻させ、生活への意欲を高めます。
④再発の予防
　脳卒中のリスク要因や生活習慣の改善も、リハビリテーションの一環として提供されます。患者は、健康な生活を続け、脳卒中の再発リスクを最小限に抑える方法も学べます。 
　脳卒中のリハビリテーション方法はいくつありますが、近年では、「課題指向型訓練」が注目されています。 課題指向型訓練は、脳卒中によって損傷を受けた患者が日常生活のスキルや機能を回復し、向上させるために設計されています。主要な特徴としては、患者の個別のニーズと目標に合わせてリハビリテーションメニューがカスタマイズされます。例えば、歩行、言語理解、筆記能力、食事の自己介助、趣味の再開など、様々な領域での課題が含まれます。
このアプローチは、患者が日常生活で自立し、生活の質を向上させるのに役立ちます。課題指向型訓練は、患者のモチベーションを高め、脳の再学習を促進します。また、リハビリテーションプロセスを具体的で効果的なものにし、患者が自分自身の進歩を実感するのに役立ちます。
脳卒中の課題指向型訓練は、個別のニーズに合わせたリハビリテーションアプローチであり、患者の生活の質を向上させるために重要な手法の一つです。患者とリハビリテーションチームの協力により、脳卒中からの回復をサポートし、患者が自身の目標を達成できるようにします。

　当施設は、従来の一般的な運動療法に加え、徒手療法に特化したスタッフや近年数多くの有効なエビデンスが発表されている電機刺激やCI療法に特化したスタッフがリハビリを担当します。単に機能的な訓練に留まらずに、実際の生活を見据えて改善へと導きます。

症状
脳梗塞　右片麻痺 
年齢
70代 
性別
男性 
目標
車の運転再開 
利用プラン
90 分×週１回 
詳細：脳梗塞発症時は右側の手足がほとんど動かすことができませんでした。病院でのリハビリは利き手を交換して生活するように左手のリハビリをメインで行っていたそうです。それでも、右手が使えるようになりたいと退院後も自主トレーニング等を積極的に行い、徐々に動くように。自主トレーニングで伸び悩んでいるときにBrightを見つけてきてくださいました！ 
結果：リハビリ開始から4ヵ月。指の分離運動がかなり上達しており、車の運転も再開できました！ 
利用者様コメント：１人でのリハビリに伸び悩んでいるときにBrightさんを見つけることができました。週１回のリハビリに加えて、動画での自主トレーニング指導までしてくださり大変助かりました。
施設長コメント：とてもリハビリに熱心に取り組んでおられ、自主トレーニングも欠かさず行ってくださいました。リハビリの目標であった車の運転ができるようになったのは自主トレーニングの賜物です。これからもリハビリ頑張ってください！ 
リハビリ開始から4ヵ月。車の運転に挑戦してみます！（広くて安全な場所で）
詳細はこちらの記事をご覧ください！

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①後遺症リハビリへの突出した専門性

　回復期病院での脳卒中リハビリの臨床経験が豊富なセラピストが、利用者様のリハビリをサポートいたします。
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②自費だからこそ完全個別・無制限のオーダーメイド

　自費リハビリだからこそ、1人ひとりのご利用者様のご希望に沿って提案し、時間の制限がなくご利用者様が納得のいくまでリハビリを続けていくことが可能です。

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