「半球間抑制」という言葉があります。
これは、片方の脳がもう片方の脳の活動を抑制する仕組みのことです。
脳卒中になると、損傷を受けた側の脳の活動が低下します。
そして、損傷した脳と反対側の手足に麻痺が生じます。
麻痺が生じると、麻痺側の手足を使う機会が減り、活動量が低下します。
すると、身体を動かした際に脳へ送られる感覚入力や運動のフィードバックも少なくなり、さらに脳の活動が低下してしまいます。
脳卒中後には、活動が低下した脳に対して、反対側の脳からの抑制が強くなることがあります。
この抑制が問題となる理由は、麻痺の回復を妨げる要因になるためです。
麻痺の回復には、十分な練習量が必要です。
また、日常生活の中で麻痺側を使うことも重要になります。
しかし、脳の活動が抑制された状態では、麻痺側を動かしにくくなり、結果として練習量や日常での使用量も低下しやすくなってしまいます。




